あなたは、呼吸法ダイエットを行っていますか?
「呼吸 ダイエット」で検索するとさまざまな方法が紹介されています。いずれも
○カラダの内部を活性化する
○腹筋などが自然に鍛えられ、ウエストが引き締まる
○酸素の流入量が増え、代謝が促進される
などの効果を狙っているようです。
実は、ひめトレエクササイズを活用すれば、
質の高い呼吸が習慣化でき、ダイエットはもちろんさまざまなメリットが生まれるのです。
※ここでいうダイエットとは、体重減ではなく、健康的に引き締まったカラダを得るという意味です。
呼吸のメカニズム
呼吸をつかさどる大事な内臓。それが肺です。肺は空気の袋そのものだとお考えください。つまり肺自体には筋肉がないのです。
周囲の筋肉が、肺を膨らませたりしぼませる運動をしています。
この空気の袋の底部にあり、呼吸に主に関係している筋肉が横隔膜です。
横隔膜が下がると、肺が膨らみ空気が取り込まれます。
もう一つ、補助的な筋肉として、あばら骨(肋骨)の外側にあるのが、外肋間筋です。
肋骨の動きに関係しています。この筋肉が縮むと、あばら骨全体が上に持ち上がり、肺に空気が入り込みます。
これが「息を吸う」という行為です。
肺は酸素とそれ以外(二酸化炭素など)を選別して、再び空気を排出します。
息を吐く時は、さまざまな筋肉が関係しています。このおかげで、下がった横隔膜は持ち上がり、
上がった肋骨は元の位置に戻り、肺がしぼむのです。
運動時には、さらに大きく速い呼吸が必要になるので、
首からお腹までのさまざまな筋肉が機能しています。
※呼吸のためには、横隔膜が最も大事な筋肉であることがわかっています。
ラットを用いた実験で、横隔膜に関係する神経を切除すると、
大幅に呼吸機能が低下する(外肋骨筋など他の筋肉では代替できない)という研究論文があります。
参考 呼吸機能における横隔膜の役割 高位篤史ら 日本理学療法学術大会 http://ci.nii.ac.jp/naid/130004692401
良い呼吸のために
呼吸のための主たる筋肉、横隔膜の働きを良くすることが質の良い呼吸には重要です。
そのためには正しい姿勢が不可欠です。
ここで、実験してみましょう。思いきり猫背になって呼吸をしてみます。どうでしょうか。
または、できるだけ頭部を前に突き出して呼吸をします。
肋骨の動きが制限され、肺に空気が取り込まれない感覚がします。
呼吸を行うために、肋骨は鳥の羽ばたきのような動きをしています。
上部は上下に、下部は内外に開いたり閉じたりします。
この動きが大きい方が横隔膜などの動きが良くなるのです。
肋骨の動きを大きくするためには、骨盤の位置や背骨のカーブの仕方、
頭の位置などが正しい位置にあることです。
逆にいえば、これらをおろそかにして、一生懸命呼吸を行っても、効果的な改善ができないのです。
呼吸ダイエットの1つ:腹式呼吸とは
一般的に良い呼吸法の一つとされています。呼吸ダイエットでも基本的に行われるものです。
胸で息づかいをするのではなく、お腹を使って深く長く呼吸をします。
息を吐いた時にお腹を凹ませる呼吸法です。これにより大きく横隔膜が動きます。
血液が流入し、内臓の動きは活性化され、腹筋なども鍛えられてきます。
このことでお腹は引き締まり、ウエストが細くみえるようになります。
腰痛予防効果もあります。腹式呼吸をやるには、まず細く長く息を吐きながらお腹を凹ませるようにします。
床の上で仰向けで寝てやる場合は、腰が床と隙間ができないようにしてください。
椅子に座っておこなう場合は、ひめトレを正しく使用すると、最も効果的なポジションがとれます(後述)。
あわせて行いたい逆腹式呼吸とは
お腹を使う呼吸ですが、先ほどとは逆に息を吸う時にお腹を凹ませます。
横隔膜が下がっている時に、お腹が凹むわけですから、お腹の中の圧力が上がります。
これも体内の活性化に効果がありますので、腹式呼吸同様にたまに行ってみてください。
ひめトレを活用するメリット
お伝えした通り、まず正しい姿勢であることと、さらに肋骨が大きく柔軟に動くことは、
質の高い呼吸のために大切です。
ここではひめトレのメリットをお伝えします。まずひめトレに正しく座ります。
この時、骨盤はニュートラルな位置にあり、背骨は自然なカーブを取り戻しています。
ひめトレに座るだけで正しい座り姿勢が再現されているのです。
さらに、ひめトレのツリーエクササイズとバードウイングエクササイズを正しく行ってみてください。
この時に何が起きているでしょうか。インナーユニットを始めとするお腹や腰まわりが安定しています。
この状態で、ツリーを行うと、まっすぐ腕が上にあがっていきます。
肩甲骨や背骨がスーーッと伸びて行くのがわかるでしょう。
肋骨は、例えるならバネです。片方の端をしっかり押さえて、もう一端を伸ばすような動作をおこなっているのです。
この時に片方が押さえられていなかったり不安定だと、バネは十分に伸びません。
さらに、バードウイングエクササイズでは、肋骨を左右に広げるような運動を行っています。
肩甲骨まわりから背骨、そして肋骨へ繋がる骨格の連動性を有効に使ったエクササイズなのです。
さらに嬉しい相乗効果も
ひめトレを使うことで骨盤底筋が活性化します。
これに連動して、ウエストを奥から引き締める腹横筋や、背骨を支える多裂筋の動きも良くなります。
腰を守りながら、ウエストが引き締まっていくのです。
ダイエットの敵である便秘の改善にも効果が期待できます。
このようなメリットがあるひめトレを活用し、
呼吸を改善してより素晴らしいヘルシーライフを送りましょう。