最近テレビや雑誌で取り上げられることの多い骨盤底筋。
そんな骨盤底筋にはどんな役割があり、鍛えるとどんな良いコトがあるのでしょうか?
今回は、そんな骨盤底筋についてご説明します!
【骨盤底筋とは】
骨盤底筋とは、その名の通り骨盤の底にある筋肉のことです。
骨盤は器のような形をしていますが、底は空洞になっています。
骨盤の空洞部分を覆うようについているのが、骨盤底筋です。
ハンモックをイメージしていただくと、分かりやすいです。
【骨盤底筋の役割】
骨盤底筋の役割は、3つあります。
1つめは、内臓を支える役割です。
先ほど骨盤が器のようになっていると言いましたが、その器には内臓が載っています。
重力は上からかかるので、骨盤底筋がこれらの内臓を支えています。
2つめは、排尿・排便・月経などのコントロールです。
例えば、普段は骨盤底筋を締めて尿が外に出ないように止め、
尿を出す際は骨盤底筋を緩めます。
骨盤底筋は、締める・緩めるを自在にコントロールすることが非常に大切なのです。
3つめは、天然のコルセットの役割です。
骨盤の上に背骨が乗っかり、そこにろっ骨がくっついています。
ところが、ろっ骨と骨盤の間に背骨しかない空間があります。
この空間に内臓が入っているのですが、骨で守られていません。
ここは4つの筋肉が箱のように内臓を包み込み、天然のコルセットとしてカラダを支えているのです。コルセットが弱くなると様々な問題を引き起こします。
【骨盤底筋が弱くなると起こる問題】
骨盤底筋が弱くなり、使えなくなると様々な問題を引き起こします。
まず、内臓を支える役割ができなくなってしまう場合、内臓を支えている骨盤底筋が弱くなると、ハンモックが下に大きく垂れ下がってしまいます。
それにより内臓が下に下がります。
骨盤は前が空いている形なので、押し出されるように下腹が出てしまいます。
また、内臓が押しつぶされ、正しい位置から外れることで働きが悪くなり、便秘、冷え、肌荒れなどを引き起こします。
続いて、排尿、排便のコントロールができなくなった場合、尿漏れが起こります。
くしゃみをしたり、お腹に力が入った際、本来は骨盤底筋がキュッと閉まることで尿道をふさいでいます。
ところが、骨盤底筋が使えなくなってしまうと、尿道をふさぐことができなくなり、ふとした瞬間に尿が漏れてしまうのです。
最後に、天然コルセットが使えなくなった場合、姿勢が崩れ、カラダを安定させる力が衰えます。
日常生活だと、腰痛や肩こりになりやすい、疲れやすいといった問題が起こります。
スポーツをしている人だと、ケガの危険性、パフォーマンスの低下が起こります。
つまり、骨盤底筋が使えなくなると困ることがたくさんあるのです。
【現代人に起こっている骨盤底筋の弱化】
現代人は運動不足や文化の変化により、歩く機会の減少や、長時間座ることが多くなったことが影響し、骨盤底筋が弱く、もしくは固くなり使えなくなっています。また、長時間のデスクワークなどで姿勢がゆがみ、猫背姿勢などになってしまうと、骨盤底筋を使いづらい骨盤の角度になってしまいます。
実際に骨盤を反りすぎていたり、丸めすぎていたりすると、骨盤底筋に力が入りにくいという研究結果が出ています。正しい姿勢でいることも、非常に大切なのです。
【骨盤底筋の鍛え方】
骨盤底筋は非常に意識のしにくい筋肉です。
骨盤底筋の鍛え方として、「ケーゲル体操」というエクササイズが有名ですが、どのように力を入れたらいいかが分からず、効果的に鍛えることができない方が非常に多いです。
そのため、どこに骨盤底筋が存在し、どうやって力を入れたらいいのかを感覚として分かることがとても大切になります。ひめトレは、骨盤底筋がどこにあるかを認識するのに最も効果的な、感覚入力ツールです。骨盤底筋の位置が分かったうえで、どのように力を入れると良いかのサポートもしてくれます。